第2話

「てか、そんなに好きなら告ればいいじゃん」


「いやいや!告白とか恐れ多いし!タダで眺めていられるだけで超ありがたいし!」




私が羽柴くんの視界に入るなんて、そんな贅沢なことは望んでいない。

首をぶんぶんと横に振ると、「めんどくさい女」と言われた。普通に悪口。




「そ、そういう渚はどうなの」




なんだか恥ずかしくなって、慌てて話題をそらす。

すると、渚はぽぽ、っと顔を赤くして、頬を両手で押さえながらにやにやし始めた。





あ、これは明確な相手がいるやつだ。





「私はやっぱり八谷はちやくんかな〜♡」


「誰それ」


「うわ、八谷くん知らない女子がこの学校に存在してたんだ」


「あ、そんな有名なの?」





「お前まじか」と言いたげな目で、目を丸くして私を見る。

羽柴くん以外の男子なんて全員顔同じに見えるし、気にしたこともないし。





「てことは、この学校のイケメン6人衆も知らない?」


「え、なにそれ強そう」


「あちゃー、論外だこりゃ」

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イケメン嫌いのJKですが? @mashu_pee

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