きっと僕の夢になる。

研究室にミーユが笑ていた。

「おかえりユメさん。」

ユメを挑発してミーユは幻覚を見させる。

「うぐ……入ってくる。」

ユメの頭の中に父親のビジョンが映し出された。

「止めてパパ……止めて。」

錯乱するユメ。

「しっかりするんだ。」

ソージが住めの体をゆらして正気に戻そうとしたが無理だった。

「無駄だよ。」

「お前、ユメやみんなになにをした？」

「おきながら見る夢……つまり幻覚を見せているのさ。」

「みんなをもとに戻せ。」

「無理だね、これは復讐なのさ。」

「復讐だと？」

「そう、全てはこの女のせいで僕は幸せを見失った。」

「三年前のことか？」

「そうだよ。オレは三年前にある夢を見えられた……それは絶望の夢ソージさんと同じくオレは優等生だった。だけどこの女に無茶苦茶にされたんだ。」

ミーユはユメを蹴り飛ばす。

「止めてパパ……。」

「ははは、苦しめ苦しめ。」

「やめろー。」

ソージはミーユを殴り飛ばす。

「何をするんだ。」

「復讐は何もうまないんだ。今のお前は昔のユメと同じだ。」

この言葉に我に返るミーユ。

「そうだった……オレはなんてことを……」

「もう、人が苦しむのはいやだ、夢は希望だ、僕たちの能力は人に夢を与えるものなんだ。」

そこにいた全員がソージの言葉に納得する。

「これは、きっと僕の……いや、僕らの夢になる。」

長かった夢の戦いは幕を閉じて幸せの生活を送るソージたち。

<完>