2-14【ポチのこと】(2)

「じゃあ、俺はいく」

承太郎じょうたろうくんが立ち上がった


「えっ修羅場じゃないよね?」

あかねがわたしと承太郎じょうたろうくんを交互に見ながら言うと


「・・・そうかもなっ」

と言って承太郎じょうたろうくんはお店を出ていった



「なんだよ承太郎じょうたろう~あいつも冗談言うんだなっ、

ここ座ってもいいか?」

と言って二人はわたし達の前に座った 


「あ~!! もしかして君がしずくの彼ぇ!?」


「どうも。神崎流伽かんざきるかです」


流伽るかくんこっちが高校から一緒のあかね

こっちはあかねの彼で、承太郎じょうたろうくんの友達のつかさくん」


「宜しく!神崎かんざきってあの神崎かんざき?」


「何?つかさくん知ってるの?」


「知ってるも何も、神崎かんざき議院の息子だろっ」


「あの人とは血繋がってないんでっ!」


「へ~そうなんだ。なんかこじらせてる感じだね~」


「ちょっとっ、そう言うこと言わないっ!」



「そうそう!もうすぐ夏休みじゃん

みんなで旅行いかねーかっ!」


つかさくんが提案した。



「え~いいな~ねっ流伽るかくん!」


「そうだね。楽しそう」


「もちろん承太郎じょうたろうもさそうけどなっ!」


「このメンバーだと来ないんじゃないの?」


あかねが言った。



「じゃあ~姉貴も誘うかっ

なんならまた二人くっつけちゃえばいいんじゃね~」


「えっまたって何?」


「あれ?しずくちゃん知らなかったっけ?

承太郎じょうたろうとうちの姉貴昔付き合ってたんだぜっ」


「ちょっとつかさくん!承太郎じょうたろうくんに怒られるよっ!!」


「あっワリー今の聞かなかったことにしてっ!」


「そうなんだ~

承太郎じょうたろうくんて女性と付き合ったりするのが苦手なんだと思ってた」


「あ~しずくちゃん、承太郎じょうたろうに言うなよっ!」


「しずく、そんな顔で承太郎じょうたろうさんの話しないでよっ!」


「あぁごめんそんなんじゃ・・・」


流伽るかくんはわたしの顔を自分の方へ向けてキスした。

えっちょっと流伽るかくんこんな人前で!! 


「お~ラブラブだねぇ~

じゃああかねちゃん俺たちも」


ってつかさくんが言いながらあかねにキスを迫った

あかねつかさくんのほほを押して前を向かせていた

なんかコントみたい


「付き合いはじめは可愛かったのに

お前らも2、3年したらこうなるからっ」


「ならないしっ!」


「おっ言うねぇ~流伽るかくん

じゃあ計画たてるから都合のいい日連絡頂戴」 


「うん、わかったつかさくんに連絡すればいい?」


「じゃー後でライングループ作っとくからそこに頂戴」


「了解!」 



その日の夜あの話が気になって眠れなかった・・・


承太郎じょうたろうくんと紗季さきさんが付き合ってたって

承太郎じょうたろうくんは美人で大人っぽい人が好きなんだねっ

って悶々としていたら



「ポチっ!!どこに行ってたのっ!」

ポチがやっと帰ってきた。

承太郎じょうたろうくんに連絡しないと

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