1-14【揺れる思い】(1)
わたしは今日も父に叱られ公園にいた。
「おい」
「
わたしは笑って答えた
少し赤くなった頬をみて
「どうしたその顔」
「あぁっ、あのねっわたしがいけないの」
わたしは笑ってごまかす。
「何笑ってるんだよ」
といいなが
「えっ 別に大したことなし
いつものことだし」
わたしは更にごまかしていく
「辛いなら泣けばいいだろっ!」
「えっ? 別に わたし・・・」
「あいつなんてすぐ泣くぞ」
「あいつって?」
「あぁ、
店の中だろうがどこだろうがかまわず号泣するぞ!」
こんな時になんで彼女の話?
何もわかってないのかもしれない
「・・・ねぇ、
「なんだ 急に、
好きとかそんなんじゃ・・・」
わたしは
「お願いしずくちゃんを好きにならないで!
わたしの側から離れないで!」
「何言って・・・いつも側にいるだろっ
なんかあったらいつでも相談しろっ。」
「お願いだから・・・」
「・・・わかった。
何があったんだ?いつものことか?」
「わたしが上手く引けないから・・・
賞も取れないし、
どんどん妹に抜かれていく・・・」
「それはしょうがないだろ、
あいつはバイオリン専門の学校に行ってるんだから、
なんでお前は行かなかったんだよ」
そんなの・・・
「・・・
私は
だからこれからもずっと側にいてほしい。」
「おまえ、ほんとにそんな理由か?
・・・それじゃあ親父さんも怒るの当たり前だな!」
こんな
「それに、
俺があいつのこと好きだとか好きじゃないとか
おまえには関係ないだろ。」
「関係ある!
わたしは
子供のころからずっと!」
思わず言ってしまった。
「・・・その気もちだけはもらっとく、
だけど少し頭冷やせ」
と言ってわたしを残して帰っていった。
言っちゃった。
こんな簡単に。
しかもこんな最悪の状況で。
何やってんだわたし・・・。
このままだと音楽だけじゃなく
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