ネッ友のVTuberが僕を女の子としてデビューさせた。大手女性VTuber事務所で...

ll_l_l!新葉 文

プロローグ つむとの日常編

プロローグ 

「のんのん〜もう辞めちゃうの〜?え〜もっとやろうよ〜」


「ぅーん、、今日はちょっといいかな。」


「え〜いいじゃん〜のんのん〜〜私のんのんが居なくなったら孤独で死んじゃうよ〜」


死んじゃうなんて物騒な例えをするんじゃない。毎日の日課のつむとのゲーム。つむとは出会ってもう1年くらいは経つだろうか。


僕、河村 河南 (かわむら かのん)(オンライン上では のんのん )15歳は中学の頃親の都合で転校、人間関係にうまく馴染めず不登校に。そして現在は親に勧められ、とりあえず入学した通信制高校に通っている。通信制高校に通っている人で頑張っている人はいると思う。でも僕は違う。

僕の一日のスケジュールはこうだ。

14時 起床 → 16時 ゲームスタート →20時 youtube君 →26時 第2回戦ゲームスタート 朝6時 就寝


中学の授業中ずっと考えていた。もしも、一日中ゴロゴロダラダラ過ごすことができたら、、無限にゲームをすることができたら、、、


夢のような世界。これが何とも堪らない生活なのである。


僕はオンライン6v6のfpsをプレイしており、ソロではなく基本的に誰かと一緒にプレイをするスタイルだ。

今日もネッ友のつむと共にゲームをしている。


「ナイス!!のんのんうますぎ!!右一気に詰めるね!行くよ!!」


「つむカバーしてる!!けど、、、あっ、、」


銃声と共にダウンの音が聞こえる。


どんどんどんっ!


つむのか弱い台パンの音も聞こえてくる。


「もーー!!この野良カバーしてよね!!なんか裏で距離とってるんだけど!!のんのんもそう思うよね!!」


「あはは〜〜」


僕はどちらかと言うとゲームに感情的にならないタイプなのでそこまで一生懸命なつむがとても愛おしいく感じる。


まぁでも今のは流石に味方のせいだよ。うん。


ところで僕のゲーム仲間には固定のメンツがいる。

まずは、つむ。僕と同じ年の15歳!彼女も通信制高校に通ってるのだとか。凄く子供っぽいというか、何事にも一生懸命。つむとはダントツで話す時間が長い。ここ1年間毎日7〜8時間は話してると思う。ということは、、時間にすると、、、まぁ要するに僕と同じほぼニート仲間である。


そして、海斗。イケイケの大学生だ。半年前くらいまでは週2程度の頻度で話していたのだが、最近は1ヶ月に1回話すかどうかのレベル。僕は家でゴロゴロしてるのに、海斗はどんどんイケイケになって、、何だか嬉しいような寂しいような何ともいえない気持ち。親の子供が自立していく時の気持ちってこんな感じなんだろうな。


最後に佐々木さん。年齢不明のOLである。週1回のペースで絡み続けている。でもなかなかに忙しいらしく、通話する時も30分くらいで抜けてしまう。年齢は聞いたら女性に年齢を聞くなと怒られました。とにかくミステリアス。


といった感じで、結局はいつもつむと2人で話してるってワケですね。

昔は海斗と佐々木さんもなかなかの頻度で通話にしたんだけどなぁーー寂しい。

僕もいずれそういう時期が来るだろうか。


「つむさー。将来のこととか考える事とかある?」

「え?将来?うーん。私は凄いからなー。私の人生のレールはもう敷かれているのだよ。のんのんクンよ。」


「ええぇっ、、」

何でそんなに自信満々なんだつむは。


「まぁでも、こう見えて私将来の事は考えてるよ!あ〜でも、のんのんにはまだ秘密だけどね!それにしても、どうしたの?急に」


本当なのかただの楽観主義者なのか。。どっちなんだ。。でも、いずれつむもリアルが忙しくなって、通話にも来なくなる時が来るのだろう。そう考えるとますます気分が落ち込む。


「僕ってさ。成長してないな〜というか、、

何というか。上手く日本語にするのは難しいんだけど。海斗も佐々木さんも、一応つむもみんな段々一人前の人間へ向かって走り出してるじゃん?それなのに僕は未だずっと引きこもってるだけだしなーって。」


「うんうん。分かるよ。そういう時期あるよね私もv〜〜」

「かのんー?ちょっといい?」


つむが話し出したと同時に母親がドアをノックする音が聞こえた。


「つむーちょっと待ってて!」

「入っていいよー!」

急いでマイクをミュートにし、母親に返事をする。

母さんが深刻な面持ちをしていた。


「かのん。大切なお話があってね?単刀直入にいうと、私とお父さんの会社あるじゃない?今日倒産したの。」

「え?」


母さんと父さんは会社を経営しており、いまや従業人は300人にも及ぶ中小企業だ。以前の引っ越しも会社の不調で資金が足りないから家を引っ越すことで少しでも資金を作るという事だったが。。まさか倒産とは。。


「それでね、かのん。大事なのはここからなんだけど。以前まで私とお父さんは、もし、かのんが働けなくても私たちで出来るだけ金銭的な面も含めて面倒を見てあげようと思っていたの。

でも、家の貯金もほぼなくなってしまった今、かのんを将来的に養う金銭的な余裕がない。

だから、かのんも将来何がしたいか、もちろんお金の稼ぎ方もしっかり考えておいて欲しいの。

私たちが決めた引っ越しのせいでかのんに凄く嫌な思いをさせてしまったし、それに苦しんでると思う。ごめんね。ダメな親で」


母さんと父さんは僕のことそんな風に考えてくれていたんだ。それもこれも僕の問題なのに。。


今僕が母さんにできる事は感謝の言葉を伝える事くらいだ。僕は、これから母さんたちに精一杯恩返し出来るように頑張って行こうと思う。。


「ありがとう。母さん。しっかり将来の事考えてみるよ。」



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新しく読み始めた方へ。。

まず!この小説を開いていただきありがとうございます!ほんと!読んでいただけることより大きな喜びはありません!(やっぱ☆とかコメント欲しいかも)


小説を書き始めて早くも二ヶ月が経ち、話数は二十話に届こうとしています。

(19話地点で遡ってここにきました。)

読み返してみると、初期の章には改善したい点も多々あると感じますが、それ以上に文章が成長してきた手応えを感じています。最初のころは思うように書きたいことが書けなかったけれど、今ではすこしずつですが、書きたい内容を皆さんにお届けできるようになった気がしています。


最初の方は特に、ううってなるかもしれません。。でも!!!!ぜひ最新話まで読んでいただければ!と思います。最初の頃と比べ、描写や展開、キャラクターの表現など、随分と磨きがかかってきたと勝手におもっているから!!!


自分で言うのもあれですが、最初の頃より格段に良くなってますから!!!!!











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