2-8【キスマーク】

あかねが周りをきょろきょろしながらわたしに近づいてきた。


「しずくっ!驚かないで聞いてっ!・・・」


「うん?!何?・・・」



あっ承太郎じょうたろうくん・・・ 

すごい怖い顔をしてあかねの背後に・・・

昨日の事があるから気まずいな 


「おいっ川崎かわさきっなんの話だっ?」


「ひぇ~なんでもないです・・・」



『お前話したら・・・』 


『わかったわよっ・・・』 


二人はわたしの前でひそひそ話ていた。 



「何二人でこそこそしてんのよ」


とわたしが言うと


「おいっそれっ!」


「えっ?」


承太郎じょうたろうくんはわたしの首元を見てる。


慌てて髪の毛で隠した。




あかねはつかさずわたしの盾になって 


承太郎じょうたろうくんは彼氏じゃないんだから


しずくが誰とどうなろうと何も言えないよねっ!」



助かったけど、承太郎じょうたろうくんがあかねをめっちゃにらんでる


承太郎じょうたろうVSあかねって感じ


喧嘩すると怖いなこの二人・・・



今回は承太郎じょうたろうくんが折れたらしい


あかねに何やらくぎを刺して去っていった。



「きみ達すごいねぇ~」



「もうっ何のん気なこと言ってんのよっ!


所でなんなのそのキスマークは」



「実は流伽るかくんていう高校生と仲良くしてて・・・」



「はぁ~あ?初耳なんですけど、

承太郎じょうたろうくんは知ってんの?」



「うん。何度か会ってる。」


「なんなのあんたたちはっ!人がせっかく・・・」



「でも流伽るかくんとはすごく気の合う友達だから」


「友達って・・・友達にキスマーク付けるか?」



「ハハハだよね・・・

彼から付き合ってって言われてる」 


ちょっとわたし顔が赤くなった。


「なに赤くなってんのっ!

まんざらでもないならもう承太郎じょうたろうくんはやめて

その子と付き合っちゃえばいいじゃん」


「実はちょっと彼に惹かれてる」


「えっ・・・そうなの!?」 


あかねは驚いた様子だった。


「しずくが付き合いたいと思うんだったら付き合ったらいいと思うけど・・・


承太郎じょうたろうくんのかたを持つ訳じゃないけど

承太郎じょうたろうくんは絶対しずくの事を好きだよ。


だけど中々整理出来ない事があるんだと思う」


あかねは意味深にそう言った。



「何よっ!整理出来ない事ってっ!」


「さ~・・・」


「さ~って、なんか知ってんでしょ~」


「・・・

・・・やっぱり承太郎じょうたろうくんから直接聞いて!

ごめん次の講義の準備あるからいくわっ」


「ちょっ・・・あかね・・・」


逃げられた・・・

整理出来ないことって何よっ!

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