第8話 力

「ちなみに条件ってなになんです?」


「この私「空□の魔□」を倒せる可能性が少しでもあればって感じかな」


「今なんて言いました?」


「だから私を倒せる可能性があれば出られるってだけだ」


「あぁ、なるほど、エレイナは?」


「まだ弱っちぃからね、出れないよ」


「私が守って森の外まで行っても?」


「結界があるんだよ、存在を探られないためのね」


「はぁ」


「その突破の鍵が私を倒せる可能性なんだ」


せっかく仲間パーティーメンバー出来たのにお別れは辛い。


「その顔、お別れは辛いって感じだね

安心してくれよ、すぐ追いつかせる」


「えぇ~一緒に行きたい

あわよくば淡い異世界青春冒険したい~」


「お前ほんとに女だよな?」


駄々をこねる私を見るにみかねた□□□□は人差し指を立てた。


「一ヶ月」


「え?」


「一ヶ月で追いつかせる」


そんな強気な発言をしながら腕を組んで返答を待っているようだ。


「二言はなしって事で」


そして王都

勇者達にとって始まりの街

つまり本来の転生するべきだった場所

グランギニア帝国に向こう事になった

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