第4話 警察
震える手で110番に「黒い煙を見た」と通報をした。
しかし警察署にも大量に同様の悪戯が寄せられており、既に私の情報は何の意味もないように扱われた。
仕方なく、重い足を引きずって単位のために大学に行き図書館に入る。
何気なくそこらにあった本を取ると記憶が流れ込んでくる。
一冊の本・子供・箱
子供が箱に話しかけている。
小さな子は見覚えがある。ひどく泣いている幼い頃の私だ。
「ねぇ、あの子嫌い」
おぼつかない足取りで地面に置かれたお道具箱に話しかける私。
あれは誰もいない教室。
なんで忘れていたんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます