黒い煙

kemuri

第1話  始まり

部屋に一人過ごしていると、それは現れた。

真っ黒な煙がもやもやと漂い、私の眼前を覆う。


色のわりに匂いはなく、とても黒い煙だ。

恐怖で立ち上がろうとすると顔の周りが覆い尽くされてしまう。



「私は明美ちゃんと遊んだの。それでね‥‥‥」


不審な黒い煙に覆われた直後、自然に口から言葉が漏れてくる。


煙は一言目が言い終えるとすぐに部屋から消えて無くなった。


言いようのない気持ち悪さを不気味さを感じながらもまるで夢かのような非現実的な経験にあれは夢だと自分に言い聞かせて眠る。

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