雪景色: 『田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ』

4番『田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ』

(山部赤人:~736?)


現代語訳

 田子の浦の海辺に出てかなたを見ると、富士山は白く冠雪して雪が降っているよ。


「田子の浦」は静岡県の海岸部。現在の田子の浦と同じかは分からないようです。

「白妙」は木の皮の繊維で織った白い布。

「白妙の」で富士に掛かる。


 超有名な歌ですが子供でも意味が分り、「たごのうら」の語感の良さと相まって大好きでした。なぜかは忘れましたが、学校で一時期「たごのうら」が流行りました。


♦『カクコンに 疲れて外は しんしんと 富士の高嶺に 雪はふりつつ』

(文鳥:★★)


 いまやカクコンも筆者にとって冬の風物詩になりました。

 本気で賞を取りにいく方はご存知と思いますが、とにかく疲れます。もう、なんていうか、二カ月間が地獄です。特にあの読者選考が神経をすり減らします。おまけに一月になると〇〇〇な大シャ〇〇〇まであったりしますから、心してかからないといけません。

 ある意味、コンテストが始まる前より、始まってからの方がきついかもしれません。


 そんなときにふと外を眺めると、辺りはとても静かで雪がしんしんと降っています。遠くには雪の富士があって、コンテスト疲れを癒してくれるのです。ああ、日本に富士山があってよかった‥‥‥といっても、筆者は東京でした。あ、静岡の平地でも、雪は降りますよね? 

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