カクヨムあるある百人一首・二十六番勝負

文鳥亮

最初は地味に:『あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む』

3番 『あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む』

(柿本人麿:~709?)


現代語訳

 山鳥の長く垂れたしっぽのように長い夜を、私は一人で寂しく寝るのだろうか?


「あしびきの」は山などに掛かる枕詞

「しだり尾」は「下に垂れる長い尾」

 この「かも」は、現代語の「~かも」に通じますね。(=一人寝るかも?)


 子供のころ大好きな歌でした。特に「やまどり」「ながながしよを」「かもねむ」など、語感が好きでしたね。意味は肝腎な部分(ひとりかもねむ)が分からなかったですが。


♦『あしびきの 山どりの尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりカクヨム』

(文鳥:★ ←自己評価。三つが最高です)

 

 おっと、丸写しに近かったですね。人麿さまもちょっとお冠かもしれません。ということで、次の作はどうでしょうか?



♦『足ぶみの 文鳥の尾の 短きに 長々し夜を ひとりカクヨム』

(文鳥:★★)


 これは説明しないと分かりにくいかもしれませんね。

 昔、筆者の家では文鳥を飼っておりました。今では想像上の存在になってしまいましたが、彼はよく足踏みをしながら歌っていました。しっぽは普通の長さです(「尾の短きに」はパロディ的対比です)。その横で筆者が夜なべしてカクヨムをやっているという、これはこれで味わい深い姿かもしれません。

(夜には歌わないというツッコミはさておき)


 いまどき、カクヨムに一晩没頭できるなど、贅沢な時間の使い方だと思いませんか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る