7族世界アルカナ短編史書

鑰鑰 鑰(ヤクジョウ トザシ)

書き出し

 この世界は神々の遊戯盤である。


 遥か昔、誕生した七柱の神々とこの星「アルカナ」。7柱の神々は互いにそれぞれの眷属を創造した。

 

 神々はその後世界の南の端に聖域を生み出した。そして神々は「ピース」を生み出した後に姿を消した。

 聖域には、何があるのか誰1人として知らない。

 

 しかしながら聖域について分かっていることが三つある。

・この世の理の根源であること。

・各神々が生み出した七のピースによって聖域を開くことの出来ること。

・過去に一度聖域が開かれたこと。

 ここで一つ気になることがある。それはピースとはどのようなモノであるのかである。

 

 世界各地の伝承には様々なことが記されていた。


 その全てにおいて、各眷属の頂点である者の元にピースが現れるという事である。ただ、何においての頂点であるのかは不明である。影響力、戦闘力、カリスマ力、精神力、財力、能力、知力、魔力、勇力、軍事力、技術力、統治能力など伝承によって違う。

 これは、その場所場所で王に求められた資質から由来し、王が目指すべき目標として決められたモノであるのではないかと私は推察している。

 

 今現在、鍵の所有者に近い存在と噂される者たちは、オリジネ眷属は我が君である皇帝閣下と海を挟んで西側で民衆たちに多大な影響力を持つ勇者のどちらではないかと噂されている。またジャグワー眷族の長である覇王も度々”鍵”の話題では話に出た来る存在だ。


 第8代皇帝陛下に向けて、私の旅で見てきた世界をここに書き記す。


「賢者ワイズ・クリシュナ・メディオス・ダゴン・カリェーガ・クレ・ネスタゴン著

  『アルカナ放浪者の旅路』より」

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