ホワイトクリスマスに刻まれた愛おしい記憶

愛おしい人の記憶
クリスマスに雪が降るのは珍しい浜松が舞台というのも切なさを引き寄せる

舞い落ちる雪がとけて消えてしまうように
愛おしい人が目の前から消えてしまう儚さを表現した描写が秀逸で

置き場のない感情や思い出が寒さと共感するように震え
心の奥から込み上げる想いがとても何とも言えない感情を味わせてくれる一作です

ハッピーエンドではありませんが、
大切な誰かを想う気持ちは永遠であってもいい、そんな風に思える御作です