第4話

3年前ー

「父さん?何」

いつも仕事で帰りが遅くリビングで話をするなんて久しぶりだった。

「悪い保証人になってて借金を背負ってしまってな。通帳に300万入ってるから晴人は逃げるんだ」

「僕も返すの手伝うよ2人で家族だろ」

母さんが死んでから2人で頑張ってきたのにさ

「やばいんだ。父さんは晴人には辛い思いはなるべくさせたくない。いつかまた会えるからこの街から逃げろ」

なんでそんなに…そんなの頷くしかないだろ。

「ありがとう心配するな姉さんに連絡したから

キャリーケースに荷物入れてリュック背負って家を出ろ」

父さんに抱きしめられて気づいたら泣いてた。父さんも泣いてたんじゃないかな震えてたしさ

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