第2話
春それは出会いと別れの季節なんて多くの人が口にする。私、原田夕菜もそう。
「久しぶりゆー」
あぁ忙しすぎて幻覚かそれともまだ夢の中?
「あれ、覚えてない晴人だよ」
現実かよ。高校卒業と同時に姿を消した松本晴人大学も一緒だと喜んでいたのに居ないし誰も知らないし。晴にとって私ってそんなもんだったんだと悲しかった。雪が降るように静かに頬を濡らしたことはもう忘れたい。とにかく今は
「何してんの晴」
「んー色々と落ち着いたから会いにきた」
意味がわからない怒らせたいのかな。ちょっと時間を下さい。
「んじゃ行こうか」
ナチュラルに手を引いていく。さりげなくやるから周りに女も男も集まるんだろう。
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