第5話

次の日も最悪。なぜか拓真と南が俺の教室でバチバチに火花飛ばしてる。こいつらクラスや学年も違うんだけど

な。何がしたいのか分かんねぇよ。

はぁ。散々だった。あいつらチャイム鳴るたびに来るから怒らず耐えた俺を誰か褒めて欲しいくらい。

「やっと見つけた、帝。ちょっといいか?」

「あーあ。見つかった。」

昼休みあいつら二人に見つからないように聴覚室の鍵をもらって息抜きしてたのに拓真にバレてた。

「お前どうした?部活の時もおかしかったよな?」

優しいな。でも、俺だけに優しいわけじゃない。

話すとわかる。そーゆー奴だってさ。分かってる。

「俺のこと見過ぎ。でもありがとな。」

「見るだろ」

「なんか言ったか?」

「いや大丈夫」

「なんだそれ。」

俺らは二人で笑いあった。

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