第34話

「やっと来たかこの3日間楽しかったからいいけどね。な桜」

いや俺に振るな俺に。3人の視線が痛い。楽しかったけどさぁ。それとこれとは別だ

「俺認めるよ今までありがとう」

「何を認めるんだ仁」

うんありがとう冷静で助かります和也さん

「かなやんに最後に会ったの俺だったなって。会話してんのも。俺が何か行動してれば」

「そらちゃうな桜り呼んでるやろ救急車。俺ら皆もや。皆が来てぶっ倒れてしもうとるけどな」

最近思い出してきてるのは皆が関係あるわけか。

「かなやんが自分で自分を刺したなんて嘘やろ」

嘘にしたかった。蓋をしておきたかったから忘れようとしたのかな。かなやんが死んだその事実以外前後全て。最近思い出すのはなんでかな。少し強くなれたのかな。

「嘘じゃないですよ本当です。玲は幸せ者ですよ仁くん君がいてくれたから」

斗真さんいつもそうだな。妹を失ったのに自分のことよりも俺のことを気にかけてくれて

もうやめなきゃな

「ありがとう」

泣き崩れる俺のすぐ側で4人が何を話していたのか俺には届いていない。

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