第7話

「独り言だと思って聞き流して」

前置きしてみる。自分を落ち着かせるために

「俺さ学校たまんなぁって思う時期あってさ今日の俺みたいに声かけてきたのが金光鈴。日本人だなって綺麗な黒髪ショートカットの女の子金光鈴」

俺をめちゃめちゃ引っ掻き回してくれたよ。

今思うと寂しそうな俺を仲間に入れてくれた感じかなって

「いなかったよね」

「もう会えないんだ。遠い場所に行ったから」

無言かぁ。気を使ってるのか興味ないのか分かんないなぁ。まぁありがたい。

「じゃ帰ろっか」

「うんまた聞かせてよければ」

「ありがとう」

ブランコを立ち上がって見上げる星空は心なしかいつもより輝いて見えた。

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