第3話

違和感の原因を知るため彼女を探していると、庭のベンチに腰掛ける彼女を見かけた。


気配を消して背後に近づくと彼女の声が聞こえてくる。


『やっと、やっと、この長かった戦いが終わりましたわ。』


一人だと気を抜いているのか、先ほどまでの彼女と想像をつかない行動をしている。


俺とメリア嬢は物心つく前から親同士仲が良かったからか、一緒にいることが多かった。

同い年ということもあり、小さい頃は一緒に遊び、勉強もしていた。


昔のメリア嬢は笑顔が愛らしく、すごく純粋で可愛い女の子であった。俺もそんな彼女に惹かれていた。


だからこそ、父上方がお決めになった婚約を受け入れていたのだった。


がしかし、10歳になった頃からだろうか、彼女の俺に対しての態度が一変した。



今までは必要以上に触って来ることなど無かったのだが、俺に近寄る他の女と同じような態度をするようになったのだ。


俺が大嫌いな女にメリア嬢は変わってしまった。


そこから時が経ち俺が18歳の誕生日を迎える前に彼女との婚約を解消したのだ。


まさかそれが違ったのか・・・・???




******


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