カメレオン

蒲公英

カメレオン

同じ失敗を繰り返す。

何回も、何回も。

気づかぬうちに、過去の私の傷をなぞる。


あぁなんと悲しい私。


喜んでもらえるかな、可愛いと思ってもらえるかな。


買い集める色とりどりの服とメイク。


そして、そうやって積もり積もる出費。それすらも愛おしいと思う私。


何が好きなのだろうか、何が嫌いなのだろうか。


一回でも言ってもらえば、いつまでも忘れない。

記憶の良さはうまくいかない私の神からの憐れみだ。


今回はうまくいくのか。それは全く分からない。

それでも成就するなら何回でもやってやろう。


一人で十色。

貴女のためなら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カメレオン 蒲公英 @canis_major

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ