本作の舞台は終戦間もない、雪深い東北でのお話です。大人版日本昔ばなしを読んでいるような、不思議な感覚にさせられます。東北は数回行ったことがありますが、どこかノスタルジーも感じて、情景描写がありありと浮かびます。それは作者の文章に魅せられるからでしょう。最後は二転三転し意外な終わり方をします。すぐに読めるので是非。