しつけの厳しい母親に育てられた綺麗好きの
主人公と、髪はボサボサで部屋は常に散らかっている「だらしない」彼氏の冬馬。
主人公は彼の部屋を訪れるたび、甘やかしてはいけないとわかっていながらも、つい甲斐甲斐しく掃除をしてしまいます。
空になったガムのボトルすら「何かに使えるから」と捨てたがらない冬馬に呆れ果て、友人の敦美に愚痴をこぼす主人公ですが、客観的に見ればそれは完全に「恋人の惚気(のろけ)」でしかなく……。
正反対な二人の、飾らない等身大の交際模様を描いた日常ラブストーリーです。
本作の最大の魅力は、文句を言いながらも彼氏のことが好きでたまらない主人公の「隠しきれない愛情」のリアルな描写です!
「もう嫌になる」と口では言いながらも、結局は愛する彼の世話を焼いてしまう主人公の姿がたまらなく可愛らしく、友人の的確なツッコミには思わず読者も深く頷いてニヤニヤしてしまいます。完璧ではないからこそ互いに補い合い、心を許し合っている二人の居心地の良い空気感が文章からじんわりと伝わってきて、心がほっこりと温かくなります。
特別な事件が起きなくても、何気ない日常のやり取りの中に確かな幸せがあることを教えてくれる、心がほぐれるような恋愛小説を読みたい方に全力でおすすめします!