トイウォーズ

前回のトイウォーズは、生粋のミニカーオタクである正道剛はレポート作成のためにカフェに行くと白色の見たことがないミニカーを発見した。それを手に取ると知らない場所にいた。この先にとても現実とは思えない光景が広がるとは知らずに…

剛「いやどこだよ！ここ！」

剛「遠くに見えるのは…浮いている…島？しかもなんか空飛んでるやつまでいるじゃないか！おそらくあれは、異世界漫画とかでよく見るドラゴンじゃないか！」

剛「一旦落ち着け…僕…こういう時こそ！」

ギュゥン(カバンのジッパーが開く音)

ガサゴソ

剛「じゃーん！」

彼が取り出したのは、昔から大切にしていた

Oraria　Rating

幼い頃に親に買ってもらった彼にとっては命の次に大切なミニカーである

大きさ横7センチ縦1センチであるスポーツカーのミニカーであり、車体の色は焦げ茶色のスポーツカー。

2001年に作られたスポーツカーであり、スポーツカーにそぐわない独特な色から世界中からの人気を博しているスポーツカーである

剛「やはり俺の宝物は…最高だ…」

ひとしきり鑑賞を終えた後、剛はとにかく森の中を歩いた。

剛「しっかし、本当にここはどこなんだ？」

考えても何の情報のない今ではこの世界のことを考えても無駄と感じたので、とにかく道を探して歩いた

剛「ん？あれは…」

それは村だった。

剛「やった！人がいるかも知れない！」

そう思った剛はその村へ走っていった

「おいっ！みんなっ！森から誰か来るぞっ！」

「なんだって！」

「あのクソ魔物の手下か！」

剛「おーい！」

「動くなっ！」

剛「ちょっ！」

「動くなと言っているのが分からないのか！分かったらさっさと止まれっ！」

剛「はっ！はいぃ！」

「いいか、俺がいいって言うまで絶対に動くなよ！」

そう言うと男は剛のバックやポケットを見た

だが男達の予想とは反して自分達の知らない物しか出なかった

「なんだこの妙な棒は…上の出っ張りを押すと何か出てきやがったぞ」

「こっちには変な板があったぞ」

男達はようやく剛を解放した。

「怪しい物しか無かったが魔力などは感じなかった。もう動いていいぞ」

剛「は…はい…」

「おーいみんなどうやらこいつはあのクソ魔物の仲間ではないようだ！魔力も感じないから大丈夫だ！」

家の中から沢山の人達が出てきた

「本当に大丈夫なの？」

「正直言って怪しいわよあの男」

「あの森から来たしね」

剛「ずいぶん警戒されているなぁ…」

「当然だ。最近はあのクソ魔物がいるからな」

剛「すみません。そのクソ魔物とは？」

「とりあえずここではなんだ。俺の家で話そう」

ライガ「俺はこのリードール村で狩人をしているライガ　ソラーリという。」

剛「俺は正道剛です」

ライガ「特殊な名前だな。どこから来たんだ？」

剛「日本です」

ライガ「ニホン？ニホンてどこの国だ？」

剛(やはりこの世界には日本がないのか…)

剛「すみません。僕は日本から来たとしか記憶になくて…」

ライガ「記憶が無かったのか…それは済まなかった」

剛「それではこちらから質問します」

ライガ「おう」

剛「ではここは一体どこですか？」

ライガ「ここはグンガ大陸。世界一の玩具生産率を誇る大陸だ。グンガ大陸は古今東西から玩具の生産をして近くにある街に届ける。」

そう言いながらライガはグンガ大陸の地図を広げる

ライガ「この西側のチャドルの森の中に、ここ、リードール村がある。このリードール村から近い街はフランホンタウンだ。このフランホンタウンで村で作られた玩具は選別されてこの大陸随一の大国である玩都へ行く。玩都は様々な大陸に玩具を届ける玩具の流通国であるからグンガ大陸の資金源となっている。資金は村に届けられ、また新たな玩具が作られる。その繰り返しでこの大陸は成り立っているんだ。ただ…」

剛「ただ？」

ライガ「最近ここの人形が原因不明のポルターガイスト現象が起こっていて、購入者がケガする事態が相次いでいるんだ。俺は元々、この村出身だから助けてぇ、て思いでここにいるんだ。」

剛「なるほど…あのっ」

ライガ「ん？」

剛「僕もその調査に付き合わせてくれませんか？」

ライガ「おいっ！危ねえだろ！」

剛「それでも！あの話を聞いて、僕も黙っていられません。僕も同行させてください！」

ライガ「………そうかよ、勝手にしろ…。ただし！ておめえが変なことをしなければ同行を許可する！いいな！」

剛「はいっ！」

ライガ「へっ！てめえなかなか根性あるじゃねえか」

「大変だーーーー！ルード達が来たぞーー！」

剛　ライガ「「っ！」」

ライガ「来たか…」

剛「行きましょう！」

ライガ「あんまり前ですぎるなよっ！」

剛「はいっ！」

第2話完！