可愛がっていた後輩の聖女の罠に嵌り、勤めていた子爵邸の主や兵達を籠絡し、主に至っては婚約を解消され、居た堪れず子爵邸を追い出され、両親の住む故郷に帰省する為、予約した駅馬車に乗る前に行きたかった食堂で、子爵邸の兵士達に遭遇。彼等より後輩の聖女が自分が虐めていると、根も歯もない言い掛かりがある事を知り、後輩が虚言を吐いて貶められていた事実にショックを覚え失神してしまう。偶々子爵邸の他の兵士で退職した方の好意で連れて来られた宿屋で世話になり、ある切っ掛けでそれまで隠していた聖女の力を発揮し人助けをした事で感謝され、その後流行り病が蔓延しても、惜しげもなく聖女の力で人々を救い、より周囲からの賞賛を受け、聖女としての歓びを噛み締める場面に、報われたね、とエールした次第です。その後帰省をしないヒロインを心配した幼馴染で領主の令息が上京して、離れていた期間にその彼の変わり様に驚き、結果その彼と結ばれる経緯に胸キュンする描写も、素敵に描かれていると思いました。