第77話
日曜日の朝、泉野達が起きて来るとサプライズが待っていた。
台所のテーブルに、暖希の姿があったからである。
「おはよう」
「どうしたんだよ。暖。戻って来たのか?」
「今日、オフだから久しぶりにお母さんのご飯食べたくて」
「そうか」
「あ、新しい人?初めまして春名暖希です」
「えー!本物ですか?」
「はい。この下宿にいたので」
「この下宿が密かな人気があったのも無理ないです」
吉岡が言うと、長谷部が首を傾げた。
「さくら荘に入ればチャンスを掴んで成功出来るって噂があるんです」
「そうなの?」
心結はキョトンとしている。
「だって泉野さんしかり春名さんしかり2人とも人気じゃないですか」
「まあ。そう言えば……そうだけど」
泉野と暖希が顔を見合わせた。
「それは違うよ。2人の実力だよ」
大家が味噌汁を並べながら言った。
「みんな今日、ご飯食べたらドライブでも行くか」
泉野が言った。
「いいね。暖ちゃんもいるし7人で行こう」
長谷部が同意した。
こうして7人はドライブに出かけたのである。
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