吾妻藤四郎さんの最新作です。実は4話でずっと止まってて、「これエタったのか? もうフォロー外しちゃおうかな?」なんて思っていたら、急に怒涛の出稿ラッシュが!
古代中国の故事をコミカルに解説したものなんですが、これがどれもこれも面白いんです。伴野朗氏の名著「士は己を知る者のために死す」を、コメディにしたような小編集です。
一話一話、創作にも、人生においても、得るところが必ずあります。
第7話の「絶纓(ぜつえい)の会」なんて、考えてみれば、セクハラの極致! せっかく勇気を出して美姫が訴えたのに、王様が却下! セクハラ委員会が機能せず、トップがもみ消しって、どういうこっちゃ? こんな国ダメです! だけど、最後は美談で収斂。。
いろいろと学ぶところが多いです。
食い物は、序盤以降、どっかにいっちゃってますが、そんなこと関係なく面白い本作。
おすすめです。