音楽を愛する人に……。

バンド、この響きは音楽をしていた人間には、特別な感情を思い起こさせるかと思います。

バンドの仲間というのは独特です。単なる友達というニュアンスとは違い、独自の結びつきがそこに存在します。それは「音楽」というファクターが生み出す人間関係に他ならないからです。

それぞれが持つ「音」を持ち寄り、ひとつの「音楽」を作り出す力。エモーショナルであり、クリエイティブでもあり、アグレッシブでもあり、ウエットでもあり、ロジカルでもあり、グルーブがあり、そして素晴らしいケミストリーが存在します。

バンドで出す「音楽」って最高なんです。

本作はそんな音楽小説です。

人間をしっかりと書き込む事で、ただ「バンドやろうぜ!」というノリでなく、そこに様々な「生き様」が「音楽」を通して描かれています。そこにリアルが存在し、ゆえに「熱い」んです!! あっ、単純な熱血とかとは違います。それは、

人の持つ地熱の様な「熱さ」!! 

それがこちらの小説が生み出す最大の魅力かと思います!!

お勧め致します。

音楽を愛する人達に「強く」そして「熱く」お勧め致します。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)

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