※読み合い企画からのレビューです
本作品の根本には、非常に濃厚な設定が無数に存在している
それは、世界観のみならず、主人公の存在そのものであったり、いわゆる"死に戻り"に当たる能力であったり、姉の正体であったり、唯一神であったりと、それこそ枚挙に暇がない
ハッキリ言って、これだけの設定をすべて完全に理解することは、作者以外には不可能だ
だが、問題はない
本作品が優れているのは、十重二十重の設定をなんとなく理解した気にさせる、怒濤の勢いだからだ
つまり、「なんだかわからないけど深くて面白い!」のだ
本作品を読むに当たっては、作品全体に通底する深い設定の存在を意識しつつ、「今はわからなくてもそのうちわかるだろう」と思いながら、気軽に読むのが良いだろう
物語自体は非常に面白く、ハラハラドキドキする展開、ショッキングな事実などが次々と主人公と読者に襲い掛かってくるエンタメ性の高い内容となっている
他の小説では決して得られない個性が爆発している本作、是非プロローグ部分だけでも読んでみてほしい
勢いに押し流され、気付けば本作品の虜となっていることだろう