第九話 ギルドマスターに会いに
次の日、約束通り俺とアリスは冒険者ギルドへと出向いた なんでもギルドマスター?
だかなんだかが、話を聞きたいそうだ
俺たちはドアを開けてギルドへ入る
「こんにちは お待ちしてました
隼人様、アリス様 二階でマスターがお待ちです」
その一言でギルドの中の視線が俺たちに集まる
あまり注目されるのは苦手なんだよな…
アリスも例外ではないらしく、あまり居心地がよくは無さそうだ
俺たちは少し急足で二階へと向かう
少し豪華なドアを開けると明らかに風格のある、ギルドマスターであろう人が座っていた
「よく来てくれた 私はギルドマスターの
グレイだ よろしく」
そう言って軽く頭を下げる
「俺は隼人で… 隣がメンバーのアリスだ
よろしく」
こちらも同じく軽く頭を下げる
「座ってくれて構わない」
そう言って両者が、対面で座る形になった
「早速本題なんだが… まずは礼を言いたい
先日のダンジョンの一件、本当に感謝している ありがとう」
グレイはそう言って2人に頭を下げた
「あそこのエリアは駆け出しの冒険者も多く通る場所だ 対応が遅れたら被害が出ていたかもしれない 」
そこで隼人は気になっていたことを口に出した
「それはよかったんですが… なんであの階層にあんな下層にいるようなボスがいたんですか?」
グレイは少し申し訳なさそうに口を開く
「それは… 我々も今調査しているんだか、なぜだか詳しくはわかっていない 今のところは突然変異ということにしている ただ…」
グレイは少し言い淀む
「最近他の冒険者から少なからず言われているんだが、何だかダンジョンのレベルが一部変わっているというか、上がったような気がするという報告もあるんだ」
隼人は少し考える
「ダンジョンのレベルが変わる… そんなことありえるんですか?」
グレイは困ったような顔になる
「普通はそんなことはありえない… ただ今回の一件もあるように何か少しダンジョンに異常が起きているのかもしれない こちらでももう少し詳しく調べてみることにする」
「まあ、何はともあれ今回の件、解決してくれてありがとう これからも何かあったらよろしくな!」
そう言ってグレイは握手を求めてきた
「こちらこそ、これからもよろしく」
そうして、俺たちはギルドマスターの部屋を出た
下に降りると何だかまだ視線が集まっている気がしたので、少し早足でギルドを出た
外に出るとアリスが声をかけてきた
「ギルドマスターいい人でしたね」
「ああ 頼りになりそうな人だったな」
そうして俺らは帰路についた
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