ページを閉じても心がざわめく一冊

読み終わった後しばらく放心しました……。こんな体験させてくれる作品、そうそうないと思います!

最初は、雰囲気のあるホラーかな? って軽い気持ちで手を伸ばしたんですが、気づけばページをめくる手が止まらなくて!

怖さだけじゃなく、人間模様や情感がしっかり織り込まれているから、ただの怪談に収まらない奥深さがあるんです。

とにかく描写が鮮烈で! 
静けさの中で鳴る音や、ふとした匂い、誰かの視線……五感を侵食してくるような描き方に何度も鳥肌が立ちました。

そして人物たちがとにかく生々しい。
弱さも葛藤も含めて、こういう人、いるよねと思わせるリアルさがあるから、彼らの選択や感情に共感してしまうんです。
だからこそ、その先に訪れる場面の迫力が増していて……。

さらにすごいのは、ホラーの枠を超えて、美しさや切なさまできっちり描かれているところです。
読んでいると、背筋が冷えるのに心が震えるような瞬間が何度もあって、ただ怖いだけじゃなく、むしろ、美しいものを見たと思わせてくれる不思議な読後感でした。

正直、語りすぎるとネタバレになってしまうので多くは言えませんが、これはホラー好きはもちろん、濃厚な人間ドラマを味わいたい人にも胸を張ってオススメできます!

読後に鈴の音が耳に残るような、そんな忘れられない一冊です(๑•̀ㅂ•́)و✧

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