異世界の孤児の少年・ルネとして転生した主人公が、現代科学の知識を武器に皇帝へと成り上がっていく異世界転生ファンタジーです。
ルネが転生したヴェスタリス王国は身分の差が非常に激しく、貴族と庶民では住む世界がまるで違う。ましてや孤児の子どもなど人間扱いすらしてもらえない。
そんな中、魔法を使え、現代知識を持つルネは、自ら銃や火薬を作り出し、冒険者として頭角を現していきます。しかし、年齢や身分で魔物を退治しても信じてもらえなかったり、魔物に襲われていた貴族を助けたにもかかわらず、感謝どころか足蹴にされたりと、理不尽な仕打ちを受け続けます。そんな境遇にも屈せず、実力で周囲を見返していく展開が痛快なんですよ。
ルネの活躍が、はからずも王国に渦巻く陰謀を打ち砕き、国王陛下やラファエラ王女の信頼を勝ち取っていく。追い詰められた敵勢力による叛乱が勃発し、戦争でも圧倒的な力を見せつけたルネは、王国の英雄に、ついには帝国の皇帝へと昇りつめていきます。騒動が騒動を呼び、目まぐるしく展開していくストーリーが軽快でいいんです。
例え孤児であっても、知識と努力さえあれば出世できる。一方で、どれだけ恵まれた立場にあっても、自らの本分を怠ればすぐに転落する。そんな学問の大切さを教えてくれる物語です。
(「異世界で科学無双」4選/文=愛咲優詩)