平安を舞台に、下っ端検非違使と訳あり陰陽師が「鬼」を斬る!

平安の京を舞台に、金と出世に貪欲な検非違使と仕事中毒な訳あり陰陽師が悪鬼、悪霊を退治する、痛快なバディものです。

掃除や死体の片付けなど、穢れを一身に受ける日々の雑用に嫌気がさしていた下っ端検非違使「尽時」は、ある日眉目秀麗で正義感の強い陰陽師「真遠」と出会います。

なりゆきで京を脅かす鬼を斬って退治してしまった尽時。始めは乗り気でなかった彼は、ふとあることを思いつきます。
「このまま真遠にくっついていって鬼を斬って名を挙げれば、出世できるのでは?」

こんな動機で検非違使と陰陽師の異色コンビが誕生してしまうわけですが、作中では始終尽時と真遠の軽快なやり取りが楽しめます。
金と出世のためと言いつつ、結局は真面目で「良い人」な尽時と、苦労人ながらも頼れる陰陽師である真遠のコンビは相性抜群です。

次々に起こる事件の数々に、きっとスクロールする手が止められないはず……!

平安時代の文化や呪術等も取り入れられており、この作品独特の雰囲気が楽しめます。
中には怨みと欲望が渦巻くちょっと不気味で醜悪な一面も出てきますが、それすらズバッと解決してくれる痛快さがある作品です。

時代物、バディものがお好きな方にもおすすめしたい作品です。