第3話

「もうすぐ来るかな」




約束の時間を数分前にして あたしは玄関を出た




「あ、こんにちは」



隣のおばさんが 郵便を取りに外へ出ていたようだった





「あら、若菜ちゃんお出かけ?」




「いってきます」



そのまま 角を曲がり またその先の角を曲がって 少し細い道に



面する家の壁ぎりぎりに止めてある車に乗り込んだ





「分かったの?」




あたしは 珍しくやってきたリュウに聞いた

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