第2話
――ブルンブルンブルンー…~~♪
じりじりと暑い空の下。
大きなエンジン音と、それと同時に洋楽を鳴らすバイクが、あたしのチェックのスカートを揺らしてすれ違って行く。
目を丸くさせて後ろを振り返ると、遠くにはバイクに二人乗りをした若い男達。
それを見てバイクでも音楽流せれるんだ、なんて思って前を向き直した。
「やっぱ都会ー!」
そんな言葉を口にして、軽やかに歩く。
久しぶりに見た派手派手なヤンキーと、初めて来た都会の街。
さっきからあり得ないくらいの数のコンビニがある。
「ありゃ?」
気が付けば、地面のコンクリートにシミをつくっている。
右手に持っていたアイスバーがポタポタと垂れていることに気が付くと、棒の下からぺろりと舐めて、棒を滑らせて口の中に全部突っ込んだ。
あー、手がベタベタする。
早くヤクザのおっちゃんのところに着かないかな。
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