第12話:グロくてキモいもの。

拓人が那月相手にエッチの練習、真似事をしてて那月が意外に感じたため

それは途中で終わった。


パンツさえ履いてたとは言え、やってることはほぼ本番に近かった。

まあ、いずれ拓に股をモロに見られるのはしかたない時が来るってことは

那月も覚悟した。


拓人はエッチの練習をもう那月はさせてくれないだろうなって思った。

だってあれ以上先に進ませてくれないんだから・・・。


でも、那月は自分の彼女なんだから、いすれは真似事じゃなくて本当の

エッチがちゃんとできるって思った。

実は拓人には思惑があって那月みたいな強気な女をいじめたい、自分の

思い通りの女にしたい、そう言う願望があった。


那月が絶対言わないだろう「ごめんなさい」って言葉を言わせたかった。


でもせっかく掴んだ恋、せっかく戻ってきた那月、拓人は那月の機嫌を損ねて

フラれるようことだけは避けたかった。

だか無理にエッチの真似事を再度、させてくれって言えずにいた。


那月は拓人に悪口雑言言っても、拓人のことを愛してた。

そのために向こうの世界からやって来たんだから・・・。

だからか、以前に比べて那月は拓人に優しくなっていた。


「今の私には拓人がいるからね」

「だから拓人がいくら私より年下でも自分の彼氏に偉そうな口聞いたら

フラれちゃうかな?」

「拓人のためにも少しは女らしくしたほうがいいかな?」


「いいよ、俺は今のままの那月が好きだから」

「なにも考えてないのかと思ったけどちゃんと気遣ってくれてるんだな」


「まあな・・・もう私ひとりじゃないから」


ある日の学校でのこと・・・那月は拓人を捕まえて言った。


「拓人〜あのさ・・・この間のエッチの真似事・・・もう一回ヤル気ある?」


「やる気って・・・だって・・・もうダメなんだろ?」

「その時はね・・・ダメって思ったけど、拓がしたいんじゃないかと思って」


「それに私たちもう恋人同士だし・・・他の男なら嫌だけど、拓人が

リベンジしたいって言うなら、やらせてあげてもいいけど・・・今度は

パンツ脱いでもいいぞ・・・」


「まじで?・・・まじでいいのか?」


「うんいいよ」


「あの・・・キスもディープになってもいいか?」


「いいよ」


「おっぱいも揉んじゃうけど・・・?」


「いいよ」


「ま、まじで?」


ってことで、その日の午後、学校を引けてからエッチのデモ「練習」は

また那月の部屋で厳粛に行われた。


最初と違って那月も心構えが違う。

実は那月は拓人に迫られて以来、真似事でもエッチいことに目覚めてしまったのだ。

疑似体験だけで自分があんなに感じるとは思わなかった。


本当はふしだらなことはダメって気持ちがあったけど、それでも好奇心

には勝てなかった。


で、拓人は那月にまたキスした・・・・今度は那月も抵抗しなかった。

で、服の上からだったけど、那月は拓人におっぱいを揉まれた。

その頃になると那月は、拓人に愛撫されてめちゃな気持ちよくなっていた。


「あ〜気持ちいい・・・」


思わず言葉にでいた。


「な、那月・・・」

「ちょ、ちょっと待てよ」


そう言うと拓人は自分のズボンとパンツをいきなり脱いだ。


「え?拓人、なにしてんの?」


「なにって?ズボンやパンツ履いてたらできないだろ?」


「え?これ練習だよね、まじエッチするわけじゃないでしょ?」


そこで那月は拓人のイキリ勃ってる彼のデカちんちんを真近に見た。


「わ、グロ・・・キモ・・・」

「え〜うそ〜・・・・そんなのが私の中に入るのか?」


「え?那月、男のモノ見たことないのか?」


「子供の頃お風呂に入る時、親父のは見たことあるけど、しょぼんって

なってるおちんちんしか見たことないもん」


「ヤダ・・・やっぱりやめる・・・終わり、ジ・エンド」


「うそ〜・・・俺を誘っておいて?・・・それはないよ」


「理想と現実のギャップが・・・う〜デッカいフランクフルトみたい、

まじキモいから・・・」


この様子じゃ、エッチの練習どころか、まじエッチもさせてもらえそうに

なかった。

せっかく、またエッチの練習にこじつけたのに・・・拓人の複雑な心境。


まあ、那月は拓人のデカちんちんに少しづつ慣れていくしかないかな?

百戦錬磨の大人のカップルと違って、お互い何もかも知り尽くしてる訳じゃない

拓人と那月の凸凹カップル、ふたりの本当の恋ははじまったばかりなのだ。


つづく。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る