第3話 人類滅亡ルートEP.1『脳筋による逆襲』

【ザ………ザザザッ…………人類H…………滅亡D…………ルートRの…………一部を報……告しま……す。】







「は??」





いや、どういうこと??



【HDRとは、人類が滅亡するルートの事です。】

いや、わかってるんよ。それは。文字通り、人類が滅亡することだろ??


【はい。ですが、いくつかのが存在されています。】

あー、乙女ゲーな感じか。


【そう……です。それでは、映像付きで報告します。】


え??ちょっと待っ────
























【ダウンロード中…………】















【ダウンロードが終了しました。強制的に焼き付けインプットします。】




ちょっ、だから待──────



【HDRの一部を再生します。】




『ザ……ザザッ』




「あはははははは、あっはははははははははは。見るばかりが人、人、人人人人人!!!人が!!!ゴミのようだ!!!!あっははははははははははははは!!!」


【ピー………ザザザッ……………

人類滅亡ルートEP.1『脳筋の逆襲』

人を全員ぶち殺す。見た途端に殺す。やはり、人は筋肉からは逃げられない。】

これは………乙女ゲーかよおおお!?それはさておき、仕様がBADENDのアレなんよ。




は??『カティア』………か??

【そう……です。個体名『カティア』は猫人族の生き残りとされています。】


それは、分かる。だって、その髪色と尻尾は………カティアしか見たことないから。


っていうか………『人類滅亡ルート』ってなんだ??


【それは…………その名の通り、人類が滅亡するルートのことです。】

どうなったらそうなる??

【ある個体たちを恨ませることですね。】



えー??かんがえられないのだが??





【それは、当たり前です。なぜなら、あの時あなたが助けたからです。】


え??助けなかったら??

【人類に失望し、皆殺しに走っていました。】


うそーん。

じゃぁ俺ファインプレー??


【いえ、そうとも言いきれません。】

は??どういうこと??

【……………閲覧、または見聞権限がまだありません。】


は???お預け??ここまで来て??まぁ、いいや。カティアは最強。OK??

【そう捉えてもいいです。ですが、居ます。】


他にいる??

【これ以上は、話せません。それでは。】




は??なんなん??




「はぁ、なんなんだよ。カティア…………」



窓から見える月はにっこりと不気味に笑っていた。


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