眠たい夜を貴方と

宙色紅葉(そらいろもみじ) 週1投稿

眠たい夜を貴方と

 私には、付き合って約半年になる愛しい恋人がいる。


 非常に優しい性格で、相手に気を遣いすぎてしまうがために自己主張を薄くし過ぎてしまったり、遠慮をし過ぎてしまったりするところが玉に瑕だが、その分、他人の傷に寄り添ったり心をおもんばかったりすることができる、素敵な性格だ。


 彼の繊細で柔らかくて綺麗な性格が、私は大好きである。


 私はどちらかというと鈍感で図太い性格をしているから、苦労をかけたり心配させたりするかもしれないが、それでも落ち込みやすい彼を癒して安心させることができればと思っている。


 彼と出会って以来、私の心は彼に奪われ通しなのだが、特にここ最近の関心事は、いかにして彼とイチャついた時間を過ごすかだ。


 私は相手にベタベタと触りまくりたい性格をしているが、あいにく彼はそこまででもないらしい。


 普段の触れ合いは、せいぜい手を繋ぐ程度。


 たまにキスをすることもあるが、照れ屋の彼は基本的に自分からしてくれない。


 顔を真っ赤にしてモジモジとこちらを見るばかりであり、唇どうしが触れ合うと恥ずかしそうに笑って素早く逃げてしまう。


 不意打ちで頬にキスをした時も同様である。


 小動物のような態度の彼に追撃は不可だ。


 キャッと姿を隠す彼にベタベタと触れたり、キスを繰り返したりすると叱られてしまうことがあるため、基本的に彼が愛らしく照れ始めたら見守って、かわいい姿を眺めるのに徹する必要が出てくる。


 可愛い動物の動画をひたすら眺めるのが好きな私だ。


 彼の愛らしい姿を眺めるのも好きだし、ちゃんと我慢を聞かせて必要以上に彼に触らないよう気を付けることができる。


 心穏やかに彼を愛でることが可能なのだ。


 だが、しかし、本当は今の軽い接触程度では物足りない。


 手を繋ぐどころか彼の腕にベターッと引っ付いていたいし、バックハグも普通のハグもしまくりたい。


 キスの頻度ももっと高くていいし、深くていい。


 暗がりで彼の柔肌をモチモチ、ペタペタして甘えたい。


 つい触る事ばかり考えてしまうが、触られるのだって歓迎だ。


『ペターって甘えてくる———君、いいなぁ。モジモジっと上目遣いでこっちのこと見てくれたりしてさ~。襲われるのもアリだけど、でも、そっちは全く想像がつかないな。いや~、でも、押し倒されたりするのも良いな~! 兎にも角にもイチャつきたいよ~』


 彼のことを考えるとテンションがブチ上がりすぎて、いてもたってもいられなくなる。


 ベッドでゴロゴロと転がったり、足をジタバタと動かしたり、愛用の抱き枕をギュギュッと抱きしめたりして暴れ回る。


『理想の実現のためにも、とりあえず己を磨きますか!』


 できるだけ、触れ合った時に「良い匂い!」とか「触り心地が良い!」とか思われたいから、ここ最近の私は特にスキンケアやスタイル磨きを強化している。


 今日もしっかりとお風呂に入った後にボディケアをしていたのだが、更に体を磨きたくなった私はY○uTubeで動画を見ながらストレッチでもしようかと、スマートフォンに手をかけた。


 すると、画面をつけた瞬間に一通の通知がやってきてスマートフォンを振動させた。


 どうやら彼がメッセージを送ってきたようだ。


『いつもは、もう少し時間が経ってから通話なのに、珍しいな』


 アプリを開いて彼からのメッセージを確認する。


 小さな吹き出しの中には、

「寂しい」

 という言葉と共に、しょぼんと落ち込んだ顔文字が入り込んでいた。


 つい、かわいくてニヤけてしまったが、同時に落ち込んで項垂れる彼の姿が脳裏によぎって心配になった。


 返事の代わりに電話をかけると、数コールもしない内に彼が出る。


「こんばんは、———君」


 明るく声をかければ、第一声に迷った彼が、

「あっ、———ちゃん。こんばんは」

 と、小さく言葉を出した。


 元からあまり声の大きくない彼だが、それにしても妙に元気がないというか、やけに疲れている雰囲気だ。


 やはり、ここ最近は仕事が特に忙しく、おまけに職場の人間関係もギスギスしているというのが彼の精神と身体を激しく疲弊させているのだろうか。


「まだ、起きてたんだね」


 電話越しの彼が安心したように笑う。


「だって、まだ十時だもん。寝ないよ」


「そっか」


「そうだよ。急にどうしたの?」


 問いかけると、嬉しそうに弾んでいた彼の声が少し固まる。


 それから彼は、「えっと、その……」と、モゾモゾした声で場を濁らせて最後に、

「なんか、寂しくなって……あのさ、そっち行ってもいい?」

 と、不安そうに問いかけてきた。


「これから?」


 聞き返すと、彼が一瞬、言葉を喉に詰まらせる。


「やっぱり急すぎた? 難しいよね、ごめんね、もう、バカなこと聞かないから」


 寂しそうな彼の声が細かく震えている。


 まさか、泣いているのだろうか。


 私は、返答を決めつけて急いで通話を切ろうとする彼に慌てて待ったをかけた。


「いや、大丈夫! 別に構わないよ! 家、綺麗だし。別に構わないけど、ただ、移動大変じゃない? って聞きたかっただけ」


 少し大きくなる私の声に画面越しの彼が「ううん」と小さく首を横に振る。


「行くのは別に大変じゃない。俺、明日は休みだし」


「まあ、土曜だからね。それはそうよ」


「俺、先週は土日お休みじゃなかった」


「悲しいね」


「うん」


 ビデオ通話ではないので、彼の姿を知ることはできない。


 だが、それでも彼が苦しそうに縮こまって座り込んでいるのを容易に想像できたから、励まして、ギュッと抱きしめてやりたくて堪らなくなった。


「まあ、さっきも言ったけど、こっちは大丈夫だからさ、安全運転でおいでよ。夜は道が空いている代わりに、飛ばしている車と、無謀なチャリと、やりたい放題なジョギングマンがいるからさ~。アイツらすっごく危ないんだ。だから気を付けて、ゆっくりおいでね~」


 憂鬱そうな彼を少しでも和ませたくて、わざと明るい調子のおどけた言葉を出す。


「分かったよ、ありがとう。気を付けるね」


 彼がクスクスと楽しそうに声を震わせているのが聞こえたから、私は少し安心して電話を切った。


『さて、そしたら彼が来る前に部屋を片付けますか。といっても、既にけっこう綺麗だから、そんなに弄ることも無いんだけれどね』


 怪我の功名といったところだろうか。


 先週、土曜のデートが潰れた私は不貞腐れて無駄に家を磨いていた。


 そのため、普段に比べれば部屋も随分と片付いており、床に投げ置いていた数点の衣類とテーブルに放置していた食器を片し、軽く掃除をするだけで人を呼べる状態になった。


『あんまりわざとらしいのも良くないよね』


 恋人が来るからといって舞い上がり、慣れないことをするものではない。


 ほとんど使用していない香水を巻き散らしたり、匂いのキツイフレグランスを用意したりするのも良くないかと思い、ひとまずリ○ッシュで消臭しておいた。


『わざとらしいか? どうだ? 別に可愛さ演出のためのぬいぐるみじゃないけど』


 ベッドの端に転がしているデカい抱き枕とにらめっこをする。


 わざわざ隠す必要もないし、仕舞う場所も無いので置いておいても良いのだが、ぶりっ子と思われるのも心外だ。


 巨大なウサギの抱き枕の処遇に迷った私は、ひとまず枕の匂いを確認することにした。


『ふむ、無臭。まあ、あんまり細かいこと気にするのも逆に格好悪いし、ここは放置しとくか』


 思い直してウサギをベッドに仕舞い直す。


 それから片付いた部屋でソワソワと彼を待っていると、数十分もしない内に玄関のチャイムが鳴った。


 玄関の外で突っ立っている彼は酷くがバツが悪そうな表情で俯いていて、目の下には薄っすらとクマを作っていた。


「急にごめんね。これ、お土産持って来たんだけど」


 ガサガサと乾いた音を立ててコンビニ袋を手渡してくれる。


 中にはコンビニスイーツが二つ、仲良く身を寄せ合って並んでいた。


「プリンだ!! ありがと~!」


 上にクリームと缶詰のさくらんぼが乗っかった贅沢なプリンに目が輝く。


 ニコッと笑って礼を言うと、彼は大したものじゃないけどね、とはにかんだ。


 いつまでも玄関先で立たせているのも可愛そうなので、袋を受け取ったら早速、部屋の中に上げる。


 彼は少し室内を見回した後に定位置であるテーブルの前へ腰を下ろした。


 正座をした後にモゾモゾと体勢を変えて体育座りになると、今度はテーブル脇にあるストーブへ手のひらを向けてじんわりと温まっていく。


 彼の小ぢんまりとした様子が異様に愛らしかった。


「寒かったでしょ。ココアを淹れたからさ、持って来てくれたプリンと一緒に食べよう」


 湯気の揺らめくマグカップをコトンとテーブルに置き、彼の隣に座る。


 寂しいとメッセージを送ってきただけあって、彼は心細さと人恋しさを抱えていたのだろう。


 少しだけ距離を詰めると彼も寄ってきて、互いの隙間がモギュッと縮まった。


「ごめんね。本当にたいしたこと無かったのに、大袈裟な事しちゃってさ。でも、何か疲れちゃって、急に寂しくなっちゃって、会いたくなっちゃったんだ。迷惑かけてごめんね」


「いいよ、そんなに気にしなくて。私も会いたかったからさ。先週は会えてなかったもんね」


「うん。先週もごめんね。デートの予定だったのに」


「いいって。代わりに通話したでしょ。お仕事で大変な思いをしたのは———君の方なんだからさ、そこまで思いつめなくて大丈夫だよ」


「うん」


 ポフンと肩を叩くようにして撫でると彼は俯きがちに頷いた。


『元気ないな』


 いつもは態度が大人しいだけで、よく笑う人なのだが。


 彼の笑顔やクルクル変わる表情に惹かれた私だ。


 楽しそうな彼の姿を見ることができないのは、悲しいと思った。


『それにしても、先週は彼が土日仕事で会えなくて、今週も彼が元気でない、外に行く気力がない~って言ってたから今日まで会えてなかったでしょ。通話は毎日してたけど、通話して早々に彼が寝ちゃうなんてザラだったし……そうすると、直接会って恋人らしいやり取りをしたのも先々週ぶりになるのか』


 疲れている彼を責め立てるような真似はしたくないが、すれ違いに寂しさや憤り

を感じているのも、また事実だ。

 いい加減、本気で同棲を考えようか迷ってしまう。


『住むなら私の家の方が都合良いかな。彼の職場からも大して遠くなかったはずだし。一ヶ月くらいお試しで同棲して、いけそうだったらって感じにしようかな』


 彼の意向を確認していないから、あくまでも検討段階だが、それでも考えるだけは真剣に考えてみる。


 互いの給料やライフスタイル、食費に光熱費なんかをチマチマと考え、ひっそり思案に暮れていると、彼がそっと私の手に触れてきた。


 チラリと視線を動かせば、恥ずかしそうな彼とバッチリ目が合う。


「あのさ、その……いい?」


 顔を真っ赤にする彼が私の胸元や腹の辺りをチラッと見て問いかけてくる。


「もちろん、いいよ。おいで」


 腕を開くと彼がポフンと中へ入り込んで抱き着いてくる。


 モゾモゾと配置を変えて胸の下に頭を潜り込ませると落ち着いたようで、彼はホッとため息を吐いた。


 安心した様子の彼が愛しい。


「明日のデートさ、おうちデートにしない? このまま、明日の終わりまでのんびりしよう」


 くたびれたワイシャツが窮屈そうだったから首元のボタンを緩めて、布越しにポフポフと背中を叩く。


 私の言葉に彼は「うん」と小さく頷いた。


 それから、少し時間が経つと彼が小さく口を開いてポツリ、ポツリと愚痴を溢し始めた。


 酷く疲れた業務の内容や、すぐに怒鳴る上司の話。


 粘着質な客のクレームに自分の部署を見下してくる他部署の同僚。


 前までは気にしていなかったはずなのに、周囲の人間が誰かの愚痴を溢していると変に過敏になってしまって、無性にイライラしてしまい、仕事に集中できないこと。


 一つ溢すと次から次に取り留めも無い愚痴が溢れて、話し終える頃、彼は声を震わせていた。


 私は自分のルームウェアをギュッと握り込む彼の手の甲を出来るだけ優しく包み込んだ。


「お仕事、辞めたい?」


 問いかけると、彼は少し考えた後に首を横に振った。


「もう少し頑張るの?」


「うん」


「無理だと思ったら、言うんだよ。少なくとも私は働いていて、貴方くらいは支えられるようにって仕事してるんだからさ。貯金も、多くないけどあるんだからね」


「うん」


 胸の中で彼がコクリ、コクリと頷く。


『一生懸命でかわいいな』


 私は頑張り屋さんな彼が好きだ。


 だから、グデェと弱っても仕事を続けようと一生懸命になる姿が愛しいと思った。


 だが、同時に、私は無理をする彼があんまり好きではない。


 倒れてほしくないし、病気になってほしくないし、落ち込んでほしくない。


 苦しみながら笑ってほしくない。


 無理をされるくらいなら、いっそ怠惰な方がいいと思ってしまった。


『いっそのこと、彼を養おうって気もあるんだけどな。個人的には専業主夫とかパート主夫、アリだと思うし。別に、多少家事をしてくれるなら仕事辞めてもらっても構わないし、そうじゃなくても、他の職に就きたいと思うなら、その間くらい面倒みるんだけどな』


 どうしても今の仕事に就いていたいのか、あるいは私に迷惑をかけたくないのか、そもそも、さっき言ったような私の言葉を全くもって信じていないのか。


 真相は不明だが、一つハッキリしているのは少なくとも彼が頑張ると言い続けている以上、私は見守ることしかできないということだ。


『少しでも気が楽になると良いんだけれど』


 愚痴を吐ききって更に疲弊したらしい彼が私の膝の上で溶けている。


 頭をゆっくり撫でていると、私の腰に回されていた彼の腕にキュッと力がこもるのを感じた。


「どうしたの?」


「いや、あのさ、話してたら、なんか眠くなってきて。このまま寝たいって言ったら怒る? 俺、部屋着とか何も持ってきてないんだけど。お風呂、入ってないし……」


「いや、別に怒らないよ。なんなら私も眠いし、お布団に行こうか。うち、来客用の布団とかないから一緒に寝ることになるけど、平気?」


「そっちが平気なら」


 ふにゃふにゃの声でモニモニと返事をする彼を立たせ、ベッドの方へ誘導する。


 そうして一緒の布団に寝転がると、私たちは同じ毛布を分け合った。


 意外と広いシングルベッドの上で身を寄せ合って、じんわりとした熱を共有する。


 シッカリと毛布に入り込んだ彼は勿論かわいいのだが、私には一つだけ大きな不満があった。


『何故、ウサギ……』


 せっかく一緒に眠ることになったのに、彼がギュッと抱っこしているのが私ではなく大きな抱き枕なのだ。


 抱き枕を抱き潰し、「良い匂いがする~」と笑っている彼は肝心の私に対して背を向けている。


 おかげで私は彼と抱き合うことすらできず、空しい気持ちを抱えて彼の背にへばりつく羽目になっていた。


 あわよくばベッドの中でキスをして、アレやコレしようと思っていたのに、本当に空しい。


 毛布を首元まで駆けてゆっくり呼吸をしている彼がかわいらしくて、食べてしまいたくなるほど愛おしくて堪らないから余計に。


『駄目だ、眠れない!』


 布団に入ること約一分。


 私は確信した。


 そもそも彼が来るまでの間、私は彼に対していかがわしい事ばかり考えていたのだ。


 妄想だけでもフンフンと鼻息を荒くしていたのに、実際に愛おしい彼が目の前で寝転がっているかと思うと堪えられそうになかった。


『まだ、寝てないよね?』


 彼の様子を盗み見る。


 だいぶリラックスして見えた彼だが、実際には枕が変わった影響からか、あるいは私が隣にいる影響からか緊張しているようで、モゾモゾと身じろぎを繰り返している。


 少しでも可能性があるのならば、積極的に狙っていきたい。


 私は、「ちょっと遊びませんか?」と彼に誘いをかけるべく、後ろからの抱擁に力を込めた。


 そして彼の足に自分の足を絡め、うなじを噛む代わりに唇をくっつけてチュッと音を立たせる。


 数度キスをされた彼が、ふふっと笑った。


『割と機嫌よさそう』


 彼の衣服に手を差し込んで、柔い腹を撫でる。


 ほかほかに温まった肌は大福のようにツルリと滑らかだ。


 指の腹で軽く押すと柔い表面の奥に潜む硬くて柔い筋肉の感触を楽しむことができて、私はすぐにモチモチお腹に魅了された。


『思いの外、肉付きが良い。着やせするタイプなのかな。何にせよ、変に痩せこけてなくてよかった。あと、触り心地が最高すぎる』


 ポインと柔らかい下っ腹を指で押し込んだり、撫でまわしたりした後、鼠径部をスッと指先でなぞる。


 すると、彼がビクッと肩を震わした。


「———ちゃん」


 私の名前を呼ぶ彼が口元に手の甲を当てている。


 背中越しに見える彼の姿がスケベすぎて私は大興奮になり、

「な~に?」

 と弾んだ声を出したが、すぐに私の期待は裏切られることとなり、手もペット払いのけられた。


「俺、すごく眠たい。悪戯しないで」


 短くてトロンとした言葉には、強い睡魔と淡くてシッカリとした怒りが籠っている。


 手を弾かれたのは少しショックだったが、まあ、そもそも眠いと言っている人を疲れることに誘った私が悪いので仕方がない。


 甘んじてお叱りを受け入れ、「ごめん」と謝ると彼は曖昧に頷いて抱き枕を抱き直し、それからゆったりと脱力した。


 彼が眠った後もなかなか眠気を感じられず、良識の範囲内で彼に触れて暇をつぶしていた私だったが、彼の寝息を聞き続けていると自然に睡魔を感じるようになって、気がつけば一緒に夢の世界に入り込んでいた。

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