冒頭の太陽フレアと異常気象の描写が非常に印象的で、世界規模の不安と日常の落差が巧みに対比されていました。
桜島でのユーマ出現から一気に全国的ブームへと広がる流れはテンポが良く、現代日本の情報拡散の速さがリアルに描かれています。
テレビ番組やネット文化の描写が細かく、フィクションでありながら実在感のある社会現象として読者を引き込む力がありました。
創真と慎吾の会話は自然で、主人公の生活背景や性格が短いシーンでしっかり伝わり、物語の軸となる人物像が鮮明に浮かび上がります。
最後にゴブリンによる攫われ事件が起こることで、日常から非日常への転換が鮮烈に示され、続きへの期待が高まる締め方でした。
2030年、人類は"魔物"という未知の敵と遭遇した。
銃弾は弾かれ、戦車は無力化。
自衛隊が迎撃に出るも、現代兵器はまるで通用せず、世界は絶望へと突き進んでいた。
しかし、一人の高校生が戦局を変える。
貧乏な高校生・大和創真。
進学も諦め、就職するしかなかった"平凡な未来"は、突如目覚めた能力によって激変する。
彼の能力――「アームズ・ディーラー」。
それは、"異世界"と繋がり、人類が決して手に入れられなかった"魔物を討つ武器"を取引できる力。
異世界の技術、魔法の武器、伝説の兵器――全てを"商談"で手に入れ、人類へと売りさばく。
取引相手は自衛隊、異世界の戦士、そして世界を揺るがす"神々"すらも。
歴史、科学、そして神話が交錯する超長編スペクタクル。