もうすっごい世界観描写が上手い。
サイバーパンク的世界って、ファンタジーやロボット系と違って読者の共通認識ができあがっていないので、説明が要るんですよ。
なので説明と物語進行と会話のバランス感覚が問われるんですが、本作はびっくりするぐらい読みやすくて、世界観がするする頭に入ってきます。なんちゅー文才。
タグの通り、きらら系百合なので会話が楽しい感じなのがよき。
イケイケJK百合らしく「からだぴとー」みたいなシーンがあるんですが、そこにサイボーグ要素が合わさって感情が迷子になります。おもしろ。
それだけじゃなく、日常の中に伏線らしきものも仕込まれていそうで、展開への期待感も上がります。
格差を覆す過酷なパンクプロットではない、希望のある「サイバーネイティブ近未来SF」で、まさに「これこれ、こういうのも欲しかったの!」ってなる作品です!
ほとんどの日常がサイバー世界で営まれ、現実世界すら脳越しにネットに接続している〈ブレインネット〉がある近未来。
高校生活2年目の春、ゆかりはクラスメイトであるうさぎとリアルで出会うことになった。
後日、その出会いによって仲良くなった二人のもとに、二人の出会いを通話中のため聞いていたゆかりの元クラスメイトみふゆ、みふゆのクラスメイトであるしのぶがやってくる。
そこで四人は、リアルで遊ぶ計画を立てた。
簡単に会える仮想空間と違い、リアルではみんなで待ち合わせして、現実世界で同じところに集まる手間暇がかかる分、何倍も楽しいと感じた四人は、「リアルを楽しく満喫する活動」略して「リア活」をすることに!
「……ですが、現実世界より仮想空間のほうが楽しいものもたくさんあるのでは、と思ってしまって」
「うーん、わたしはその『リアル』って、別に現実世界のこととは限らないと思うよ」
自分の感じたまま(リアル)の気持ちを肯定すること。
メタバースやサイボーグ化が普及された世界で、彼女たちは自分の体や時間を決定していく。
はたして、四人のリア活はどうなるのか。
爽やかで明るい近未来青春物語!