弟子が無鉄砲だと、師匠も人一倍苦労するよね!(^_^;)

 第一部・不忍池のお話が終わるところまで読んだレビューです。
 
 危険な仕事であればあるほど、師匠は弟子をしっかり守らなければならないと思います。
 とはいえ、弟子がガンガン先走る無鉄砲女子なら、気苦労レベルはポーンと上昇。

 主人公の女の子は、好奇心旺盛な年頃女子・亜寿沙。
 記事のネタのことしか考えていない新聞記者と一緒に、勝手に怪談話の真相を探りに行ったりしちゃいます。もちろん、師匠から「行っちゃダメ」ってちゃんと言われてるのに。
 
 ただし、この娘、単なる無鉄砲ではありません。
 この作品の面白いところは、主人公の亜寿沙が、自分の持っている知識をもとに自分の頭で論理的に考え、分析し、その結果として勝手に動くことでしょう。言うなれば「知的無鉄砲」です。

 そしてそれは、怪談以外の日常描きの部分でも、読みやすい文章とともにしっかり現れています。
 だから、どのエピソードを見ても、「ああ、面白いな」と思いながら見ることができます。
 
 それにしても、師匠は虚弱体質なので、いつまでこの無鉄砲女子に耐えられるのやら。
 亜寿沙さん、ちょっとは手加減しないと師匠が心労でブッ倒れますよ!
 
 

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