第39話、桃花さんと将希さんの旅立ち

僕は二人が旅立つ前に最後の修行に付き合ってくれていた。これが間違いなく最後になるとして二人ともしっかりと教えてくれていた。


もう僕が生きている間にはもう会えないだろうと言われていたのでこれが最後の別れとして悔いがない様にしてくれていたのである。


そうして最後の修行も終えて僕は二人に感謝の言葉を伝えるのだった。



「桃花さん!将希さん!僕の為にここまで修行に付き合って頂き本当にありがとうございました。これからも二人に鍛えてもらったことを忘れずに頑張っていきたいと思います」


「その心意気は良し、ならばその気持ちを忘れずに頑張って行けよ、アクダくん」


「私達も他の世界からになるけど応援をしてあげるわ。それにしても本当にここまで成長してくれて私は嬉しいわ」



将希さんに桃花さん、本当にこんな僕の為にと思って感謝をしていた。


すると君みたいな良い性格をしているからここまで残ろうと思っただけだよと言われたが僕はそんなに性格はよくありませんよと伝えた。


滅茶苦茶に悪いとも思ってはいませんがそうだからと言って良いとも思った事はありません。


普通ぐらいかなと思っています。そんな事を伝えると普通と思っても他人から見ると意外と違うものだよも言われてからお別れとして最後の宴を開いていた。


最後は楽しい思い出で終わりたいとして盛大に開いてみんなで楽しんでいた。いつもは何かとお酒を飲ましてこようとするトトリお姉ちゃんも今日はそんな事はせずに純粋に楽しんでいるぐらいだった。


皆が楽しく宴をしている中で桃花さんと将希さんは冷静にみんなを見て話していた。



「桃花、ここはもう大丈夫そうだな。俺たちがいなくなってもきっとここは繁栄をしてくれるだろうな」


「そうね、私達はしっかりと礎を築いたから後はこの子達に任せましょう。今のこの子達ならきっと間違いはせずにここをもっと素晴らしいものにしてくれるわ」


「へえ〜桃花がそこまで言うのは久しぶりだな。いつもは何かしらのことを言ってくるのに今回は何も言わないとは」


「別にいつもよりもここは素晴らしい結果を出していたから。特に特別にとはしていないわ」


「そうだな、ここまで勤勉にして学んで来たのはこの子達が初めてかもしれないからな・・・ここの宴が終わったらまた異なる世界に向かいますか」



そうして僕たちは現在まで宴を楽しんで気がつけば朝になっていてその頃には既に二人の姿はなく代わりに置き手紙が置かれておりその内容は今後もがんばれよと書かれておりまた果てしない時の中で巡り会える事を祈っているとそう書かれて終わっていた。


僕もまたいつか、何処になるのかは分かりませんがまたお会いしましょう、桃花さん、将希さん。


二人から教えてもらった事、そしてこの町を素晴らしい場所にきっとさせてみせますからどうか遠くの世界からでも良いので祈っておいて下さい。



僕は異なる世界かもしれないけどきっと同じ青空の下にいる事を信じて雲、一つもない晴天な青空を見上げるのだった。

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