ファンシーなネコ柄と、漆黒無記名。 どっちのラブレターを選ぶ?

 仮に、二通のラブレターを選べる立場になったとしましょう。

 真っ黒なラブレターなんて選びませんよね? 脅迫文じゃあるまいし。
 しかし……選んじゃった女子高生がいるんです。

 恋に恋する彼女は、冷徹なまでに理性的。
 人の心を読む能力があるからか、かなり思考回路がブッ飛んでいます。

 とりあえず……で付き合ってみる間に情が移るパターンは、まぁまぁあるでしょう。
 ですが本作は、そこに留まりません。
 怪しげなラブレターを出した「彼」にも、思惑があるみたいでして。

 一章はごく一般的な高校、二章は超能力系の学園が舞台。
 世界規模の影響力を持ちうる能力者たちが探る、青い恋の行く末は――――

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