その国では、王太子が十歳の時に婚約者が二人選ばれ、一人は正妃、もう一人は側妃となる決まり。
王太子十八歳の年に、正妃と側妃を決めるのだ。
あと半年で正式な決定となる———そんな時に王太子はとある子爵令嬢を正妃に決めたと言い出す。
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冒頭から、波乱の予感しかしませんね!
優秀な婚約者達と、「運命の人」を信じる王太子。
ここから物語が始まるのですが、作品タイトルにある『見返りは、当然求めますわ』というコンセプトがこの国の運命をどう決めるのか。
何が欲しいのか、何が自分を幸せにしてくれるのかは、人それぞれ。
登場人物達の幸せはどこにあるのか。
するすると読み進めていくと……(ドキドキ)
作者様らしい、小気味よい展開で「あっ!!」と驚かせてくれます。
賢い貴婦人達がかっこよかったです♡
将来の王妃•側妃候補として研鑽するWヒロインに、王太子から自ら選んだ低位貴族の令嬢を王妃に据えると告白され、Wヒロインにはどちらか側妃にと打診されるが、Wヒロインは婚約解消を望み、王宮を離れ二人で事業を立ち上げたり、それまで王太子の婚約者として自由に過ごす時間がなかった反動を埋めるべく旅行をしたりと楽しんでいた。その旅行先でWヒロインに想いを寄せながらも王太子と婚約した事でWヒロインと距離をとっていた二人の男性と再会した事で、恋愛がフリーとなったWヒロインもそれぞれの想い人と恋の灯が再点灯し、大円団を迎える素敵な作品ですね。
一方Wヒロインから王太子を掠奪した新王妃候補は、王妃教育を積んでいない事や経験の無さを甘味しても、素養の低さと感性のズレから、任された宴や茶会の企画運営に王妃らの不評を買う姿には、王太子を横取りし、Wヒロインに横柄な態度を取った事に対し、溜飲が下がりました。