第42話 魔族ワラワラで草
「あなたの母ジンジャーです。モンロー」
「誰ですか、あなた!? 私の母はこんな筋肉ダルマじゃありません!!」
「見損ないました。モンロー」
教会から出て前魔王に向かっていた本隊と合流し教皇にジンジャーを名乗る巨女を引き渡すともしもの時の対策に本隊が運んでいた武器庫からガトリングと助っ人を連れてカマッセイ邸に向かう。
前魔王は捕食で強くなって眷属を生み出す性質があるので捕食による損失を考えれば前魔王の近くには配置しないとは思うが、損失覚悟で前魔王の戦力を強くさせるために向かわせている可能性もあるからだ。
原作通り親父についてはカマッセイ邸の地下に隠れて、難を逃れるだろうし大丈夫のはずなんだが、本隊にいないことを考えるとステラ達が気を利かせてそっちに行って親父を避難させようとしている可能性もあるというのもあるが。
気を遣うだけ遣わせてカマッセイ邸で無駄骨負わせるのも可哀想だからな。
カマッセイ邸から現在地は離れていないので森を抜けて辿り着くとステラ達とゴキブリのような鎧が魔族の鎧の大群に囲まれているのが見えた。
詳細はわからないがあからさまにピンチだ。
「迫撃砲で魔族を崩してくれ」
助っ人──元聖女のロマンナとリアーナに攻撃するように頼むとガトリングを前方の魔族に向けて乱射する。
「エリス様のお告げよ」
「一番殲滅に効果的な弾道を照らし出しました。光の誘導に従って加護を乗せて撃ってください」
それと同時に元聖女の二人の方も加護を合わせて迫撃砲を運用し始めた。
───
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