第43話

「少し話を聞いてくれますか静かに話すので」

私の言葉を合図のようにして本をパタンと閉じ私と目を合わせる頷いた。

「話ってなんだ」

なんだか悠一君不機嫌なような。邪魔したから

かな

「謝りたいことがあります。デートするって約束無しにしてくれませんか」

「理由は」

一応聞いてはくれるんだね。

「好きな人ができたんです。その人と向き合う事にしました。中途半端なことはしたくないから」

「ふーん。普通に嫌だけどいいよ。諦めないからさ」

私の我儘なのに聞いてくれてありがとうなんとなく泣きそうだけどやめておく。私が泣くのは違うから。

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