第37話
荷物を置いてリビングへ行くとサラダカレーが準備されていた。起きたんだね。
2人揃って席につき手を合わせる。
「いただきます」
小さな頃からの習慣はどんなことがあっても家にいれば2人で食べる。その約束は今も守られている。
「美味しい」
なんでだろういつもの無言が気まずいのは。
「ねぇ何考えてる」
返事の代わりに顔を歪めた。私も真斗も幼馴染みたいな感じ。この関係が心地よかったはず。
「私は考えないようにしてた。悠一君のこと目で追ってたって自覚はある。今から思えば恋なのかもどうかもわからない。ただ一つ言えるのは真斗の一言に傷ついたってこと。私と向き合ってくれるの」
一言も話さない真斗を残してお皿を洗い片付けてリビングを出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます