第32話
そうは言っても一週間も無言で待ち続けられたらこっちは限界だった。
「おい、いつまで話しかけられるのを待ってるつもりだよ」
「粘って正解」
や、やられたなんだこいつ。
「君と仲良くなりたい話がしたい名前が呼びたいだめだろうか」
「勝手にすれば」
「真よろしく。俺のことは悠って呼んで」
そう声をかけてくるのを聞き流しながら僕はらしくないなと自分がおかしかった。
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