第30話

月1回会って報告し合うのは何回目だろう。

双子で同じくらいの出来なのに昔から兄の方が可愛がられていた。何分か先に生まれてきただけでなんで。

毎日夜中枕に不満をぶつけまくった。

とても静かな夜いつもは朝までぐっすりなはずなのに春だからと窓を開けて寝たのが良くなかったんだろう寒くて目が覚めた。

もう少し寝ていよう

「ー」

誰かいる。一歩ずつ階段を降りて声の方へ近づくと双子の兄が階段の隙間隠れるようにして声を押し殺し泣いていた。

「ねぇなんで君が泣いてる」

「なんでって理由なんている」

袖で涙を拭きながら同い年のくせに僕のこと下に見てるな。

「なんでもいいどうせ分からない」

はぁ何かしてもらえるのが当たり前なのか

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