二人でタッグを組んで、怪異たる非科学的な事件を解決すバディ作品。
怪異というのは見えないもの、知りえないもの、わからないもの。
それを断片的な情報を集め、積み重ねて真実たる形で曝け出す。
この作品の見どころは、如何にして怪異ができたか、何故生まれたのか、何故、人の脅威となるのかを、謎を絡めて、しっかり展開させていること。
記録を意図的に塗り潰すことで、謎を知りたいとする欲求を刺激させてくる。
人間は、道に対して恐怖を抱くも、それ以上に未知を知りたい欲求も兼ね備えている。
あれこれフィルタリングされているならば、誰だってその先を、謎を知りたくなるものだ。
下手をすれば、欲そのものが人間が生んだ底の見えない怪異かもしれない……
照魔機関に所属する捜査官——日暮逢ちゃんと神無四辻さんが、オカルトな事件を解決していくストーリーです。
照魔機関とは、怪異による人的被害の対策を行う秘匿された捜査機関です。
普通の警察とかでは解決できない事案を扱うわけですね。
ただこの照魔機関、後ろ暗いところもある機関みたいで、全面的に信用できるかどうかは疑問です。
主人公コンビの日暮逢ちゃんと神無四辻さんにも、秘められた過去があり、それらも解きほぐしていきながら、事件の謎に迫っていきます。
日暮逢ちゃんの記憶障害とも相まって、塗りつぶされた記録が何とも、もどかしいですが、お話の進行につれ、だんだん塗りつぶされた記録の文字が予想できてきます。
事件とともに、その謎解きもしてみてくださいね。
SFテイストなオカルト×ミステリーを、お楽しみください。
謎が謎を呼ぶストーリーです。
照魔機関。妖怪や神のような存在が絡む怪異な事件が起こると、彼らが出動して調査・対処を行う。
捜査機関に属する神無四辻(かんな・よつじ)と、同じ捜査官の日暮逢(ひぐらし・あい)。
四辻たちは、ある地方で起こった事件の捜査のために動き出す。
そうした物語が語られて行く途中で、『ある文書』の内容が紐解かれて行くことになります。
その文書の多くはフィルターがかけられていて、一般の人間には閲覧することは不可能。
しかし、そこには他ならぬ四辻にまつわることも記されていることがわかる。
調査対象である怪異の謎だけでなく、主人公サイドにある照魔機関や、主人公である四辻にも多くの謎が隠されていることが次第に見えてきます。
いわゆる『メン・イン・ブラック』のように、一般人に不都合な真実が漏れないように記憶を消す術まで確保している彼ら。そして、『おみとし様』と呼ばれる存在の意思によって動かされていることもわかる。
どことなく、『新世紀エヴァンゲリオン』の『特務機関NERV』のような、裏に色々と抱えていそうな感じが漂ってきます。謎の文書を紐解き終えた先には、一体どんな真実が出てくるのか。そして、四辻や逢にはどんな背景があり、そもそも彼らは何者なのか。
多くの謎に触れながら進んでいくストーリー。とても読み応えがあり、目が離せません。