ハナミネコウィルスという感染症が蔓延する「現代日本」が舞台のお仕事小説。この感染症はハナミネコという虎のような謎の生物に噛まれることにより感染する。特にご年配の方が感染した場合、その致死率は高く、介護施設や病院では恐怖の存在だ。ハナミネコを防ぐには二つの方法しかない。結界によるハナミナコの侵入防止と、介護士に認められる特殊な銃でのハナミネコの処分だ。この結界は、ある一族しか発生させられないという。
介護士である男性主人公は、高齢女性で現在の厚生労働大臣の地方公務に同行することになる。地方では介護の現場の評価は低く、介護士という資格にも理解がなかった。そんな中、主人公が気にしていた裁判がニュースで流れてくる。介護士の男性がハナミネコを故意に介護施設内に入れて入居者を殺そうとしたとして罪に問われていたのだ。そしてその犯人が、主人公の恩人だったのだ。しかし、ニュースに接している間にも公務は進み、ついに大臣の前にハナミネコが現れる。
果たして主人公は、大臣を守り切れるのか?
そして今後の介護現場の行く末は?
ファンタジー要素も取り入れつつ、コロナ禍の介護現場を彷彿とさせる物語で、作者様ならではの細かな描写や現実的な問題の取り上げ方などが、随所に光っています。
是非、ご覧下さい!